子どもの健全育成サポートシステム(Q&A)

子どもの健全育成サポートシステムについてのよくある質問をまとめました。質問をクリックすると回答が開きます。

このシステムを導入した背景や目的はどのようなことですか。

近年非行が凶悪化や粗暴化しており、また、薬物乱用や出会い系サイトの利用による性的被害など、問題行動が多様化し、学校の指導だけでは対処しきれない状況も生じています。 このような状況を踏まえ、児童生徒の非行や再非行の防止、犯罪被害の未然防止に向け、学校と警察がお互いに問題行動に関する情報を交換し合い、緊密な連携の下で子どもの健全育成が推進できるよう、本システムを導入したものです。

このシステムではどのような情報が連絡されるのですか。

警察から学校への連絡については、児童生徒が逮捕された場合はすべて連絡行為の対象となります。そのほかには、児童生徒が暴走族や組織的な路上強盗団など粗暴行為を行う非行集団の一員である場合や役割を分担して複数で非行を行った場合などが考えられます。学校から警察への連絡については、暴走族や暴力団との交際や薬物に関する情報、悪質な授業妨害など非行や再非行の防止のほか、変質者や不審者、ストーカーの情報など犯罪被害の未然防止のための連絡が考えられます。協定書では連絡の対象となる事案について、一定の要件を設定していますが、実際に連絡される事案は、用件を満たしているもののうち、学校、警察署のそれぞれにおいて連絡が必要と判断されたものだけとなります。

苫前町教育委員会と羽幌警察署が協定を結ぶのはなぜですか。

学校と警察が相互に連絡する情報は、児童生徒の個人情報であることから、特に慎重な対応が必要です。そこで、児童生徒の情報の取扱いに関しては、厳正を期するとともに、学校、警察の共通理解の下に統一的に運用していくために、協定を結ぶものであります。

運用にあたって留意すべきことは、どのようなことですか。

個人情報の取扱いに十分留意する必要があることのほか、警察から学校に非行等が連絡された場合の児童生徒への処置に関しては、単なる制裁としてだけの処置にとどまらない、健全育成の観点に立った指導が行われるよう配慮する必要があります。

この協定により、学校は児童生徒の指導を放棄することにならないのですか。

学校から警察への連絡は、学校だけでは対処しきれないと判断される事案について、学校と警察とが連携を密にして非行等の防止を図るために行うものであり、学校が児童生徒の指導を警察にゆだねてしまうものではありません。警察への連絡後も、学校は警察の連携の下、共通理解を十分に図りながら、それぞれが持っている機能を生かし、力を合わせて児童生徒の指導を行っていくことになります。