苫前町酪農生産近代化計画書の公表について

酪農生産の健全な発展と経営の安定を図り、生産・流通の近代化や関連産業との連携を総合的に推進するための振興方策を定めた「苫前町酪農・肉用牛生産近代化計画書」を令和3年12月に策定しました。

苫前町酪農生産近代化計画の概要

近代化計画の基本的な考え方

本町の酪農は、恵まれた土地資源を背景に経営の規模拡大や近代化を進め、本町農業粗生産の3分の1を占める重要な産業として発達してきましたが、酪農経営における地域への新規参入者は、平成20年以降現在まで0人と新規参入対策及び担い手の育成が課題となっており、後継者不在の農家も3割弱を占め将来的な離農が懸念されています。
また、飼料価格の高騰や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の長期化等将来像の見えない状況から、収益性の構造改革が思うように進まない状況です。
さらには、近年のBSEや口蹄疫などを契機に、食品の安全・安心に対する消費者の関心がかつてないほど高まっている事から、子供たちをはじめ町民が食べることの意味を理解し、安全な畜産物を選択する能力や好ましい食生活を身につけさせられるよう、教育機関と連携し、地域の食材等を活用した学校給食の実施や酪農教育ファーム等の農業体験学習の活用等による食育の推進が課題となっています。
このため、恵まれた自給飼料基盤を活用した酪農生産を基本とし、畜産物に係る安心・安全の確保、家畜排せつ物の適正な管理と利用の推進、資料管理技術の向上・高度化によるコストの低減、法人等の経営体育成とTMRセンターや育成牧場、酪農ヘルパーの活用等を通じた省力化、担い手の育成確保、性判別受精卵・精液を活用した優良な後継雌牛の効率的な確保などの施策や取組を畜産クラスター等の推進により展開することで、地域全体の収益性の向上を図るよう支援します。
本町の酪農生産が基幹産業として発展を期すため、農家個々にあった経営改善を進め、国際化の進展の中で酪農畜産経営の一層の体質強化を図るものとして、本町酪農生産近代化計画を策定するものです。

生乳の生産量及び乳牛の飼養頭数の目標

表 : 生乳の生産量及び乳牛の飼養頭数の目標
区分 総頭数 うち
成牛頭数
うち
経産牛頭数
経産牛1頭当たり年間搾乳数 生乳生産量
平成30年度
(2018年度 現状)
1,981頭 1,146頭 1,091頭 8,797キログラム 9,598トン
令和12年度
(2030年度 目標)
2,300頭 1,300頭 1,250頭 9,500キログラム 12,000トン

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問合わせ先・担当窓口

農林水産課