エネルギー永続と食料自給

エネルギー永続(再生可能エネルギー)と食料自給について、千葉大学公共研究センターとNPO法人環境エネルギー政策研究所がまとめた報告書「永続地帯2010年版レポート」〜再生可能エネルギーによる地域の持続可能性の指標〜の内容をご紹介いたします。

苫前町は「永続地帯」北海道1位、全国9位

苫前町の再生可能エネルギー自給率は535.8%で全国9位、食料自給率は575%で全国2位となり、「永続地帯」として北海道1位、全国9位と報告されました。
再生可能エネルギー自給率のグラフ

北海道の再生可能エネルギー自給率ランキング

再生可能エネルギーとは

再生可能エネルギー(renewable energy)とは、自然の持つ力を利用し、長期間にわたり枯渇しないエネルギー源のことを言います。そこから発生するエネルギーそのものや、利用形態のことも含んで言う場合もあります。二酸化炭素(CO2)を排出せずに発電が可能なエネルギーですので、地球温暖化を防ぐ緩和策として世界中で注目されています。苫前町が取組んでいる「風力発電」をはじめ、太陽光発電、地熱発電、小水力発電、バイオマス(生物資源)発電など、北海道の自治体では様々な取り組みが行われています。北海道の再生可能エネルギー総供給量は、小水力発電と風力発電が自然供給エネルギーの約73%を占め、全国で3位です。
再生可能エネルギー供給状況のグラフ

北海道の再生可能エネルギー供給状況

永続地帯とは

永続地帯(sustainable zone)とは、その区域で得られる再生可能エネルギーと食糧によって、その区域におけるエネルギー需要と食糧需要をまかなうことができる区域のことを言います。実際に自給自足していなくても、その区域で得られる再生可能エネルギーと食糧の総量が、その区域におけるエネルギーと食糧の需要を超えていれば「永続地帯」となります。